フォーガットン 飛行機事故で最愛のひとり息子・サムを亡くしたテリーは、1年以上もショックから立ち直れずにセラピーを受けている。ある日、精神科医から「サムは元々存在せず、テリーの空想」と告げられる。初めから存在しなかったかのように、サムの物的証拠も消えて行く。夫や周囲の人々からも記憶が消え失せた。
 すべては、彼女の妄想?
 そんな時、同じ飛行機事故で娘を亡くしたアッシュという男と知り合う。彼にも娘の記憶が消えていた。だが、テリーがその記憶を呼び戻す。

 クールな印象の色調で、心理サスペンスの王道をいくような描き方である。

 だが、途中から国家安全保障局まで介入してきて、なにやら国家的陰謀を臭わせる。
 そして、敵と思われる謎のスパイが跡形もなく消え去ったり、刑事が空中はるかに飛ばされたりと、それって、SF?

 確かに衝撃的ラスト。
「まんまと一杯食わされた喜びを語り合おう」だと!!!
 オイラは、あまりの事に、椅子から転げ落ちたわ! 映画館に入ったことを後悔したわ! 椅子を持ち上げ、スクリーンに投げたくなったわ!

 こんなラスト、なんの解決になっていないではないか!
 強烈な肩すかしを食らって、肩をはずされたわ!

 観てしまった、時間を返して。。

 こんな映画、作っちゃいけない。ミステリーにも、SFにも、失礼だ。心理劇としても、中途半端。く~~、金、返せ。観てしまった、己が惨めじゃ。

 久しぶりに、大憤慨の一作。


ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
フォーガットン